5、衝撃の真実?



お姉さまたちとはぐれてしまった私たち。
しかし、そこは志摩子さん。ちゃんと見ていてくれたのだ!
そして、志摩子さんの後について入った一つのビルで、
エレベーター待ちをしているお姉さまと令さまを見つけることができた。
「隠れて!」
柱に隠れて二人を見守る。
そして、二人がどの階に行ったのかを見届けてから私たちもエレベーターに乗る。
「でも、この間に二人がどこかのお店とかに入ったら、見失っちゃうよ?」
「うっ。・・・そのときは姉妹の絆で何とかするのよ!!」
なるの?

エレベーターが止まって周りを見回す。
1本道にしかなっていない、簡単な構造のようだ。
まずはお姉さま発見。令さまの姿は無いけど・・・。
あ、戻ってきた。
「お手洗いだったみたいだね。」
「そのおかげで私たちははぐれずに済んだわけだ。これも姉妹愛ね!!」
そうかなぁ。だただの偶然のような気が・・・。
「早くしないとまたはぐれるわよ!!」
ずんずんと歩き出す由乃さん。
「すごい気合ね。」
志摩子さんも少しあきれているようだ。

「で、ここは何のお店なのかしら?」
私たちは一つのお店の扉の前で立ち止まっている。
「わからないわ。とりあえず入ってみましょう!」
由乃さんがドアを開ける。
そのお店の中とは・・・!

三人の声は丸聞こえ。あんな大きな声出して、ばれないとでも思ってるのかしら?
とはいえ。
「ここに何があるかも知らないで、あの子達はまったく。」
祥子がつぶやく。
「ふふっ。」
「何がおかしいの?令?」
「いえ。私も今まったく同じことかんがえてたから。」
由乃たちは知らない。
ここがどういう所なのかを・・・。

その6へ

<ショート・ストーリーコーナーへ>


inserted by FC2 system