今までとは逆に、今度はアスカがシンジの股間に顔をうずめる。

「コレが、男のこの・・・」
初めて見るそれは、予想以上の大きさだった。
(シンジにも、こんなものがあるんだ・・・)

へその辺りまで反り返り、脈打つペニスに、アスカはキスをする。

「あ、アスカ?いきなり・・・っ!?」
体験したこのない感触。
温かく、ぬるりとしたものが、シンジをゆっくりと攻めあげる。

(わたし、シンジのおちんちん、なめてるんだ・・・)
罪悪感とも背信感とも取れる、言い難い淫靡な感情が、アスカをさらに興奮させる。

「あ、アスカ、きもち、いいっ」
先端にキスをしていた唇から伸びた舌が、最も敏感な亀頭部分をなめあげる。
「んぅっ!!」
思わず腰が跳ねる。

(シンジ、ここが気持ちいいんだぁ)
刺激を与えるたびに、ぴくぴくと素直に反応するシンジ自身を、アスカはどんどんと追い詰めていく。
当初拙かった舌使いも、馴れと、アスカの飲み込みの早さによって、いまはシンジを絶頂に導くのに十分なほどになっていた。

「だめだよ、アスカ!も、もう・・・っ!」
歯を食いしばって耐えようとするものの、もたらされる快楽はあまりにもすさまじく、シンジはたまりに溜まった精液を吐き出そうとして、
「駄目に決まってるでしょう!」
止められた。

「んふふ〜。なかなか可愛かったわよ、シンジ」
アスカの目には、嗜虐的な光が宿っている。
シンジやトウジたちをからかって遊ぶ時にするような、いたずらな瞳。
「面白いから、もう少しいじらせてね♪」

シンジの反応が可愛かった。自分の舌の、指の動き一つで、あんなにも悶え、よがり、喜ぶ様をみて、アスカの中に何かが芽生えた。
「今度は、胸でしてあげるわね!」
そういって、アスカはシンジのペニスを胸元に寄せると、両手を使って、胸を寄せた。
「んっ!なかなか難しいわね・・・っ」
唾液によって、ぬるぬるとすべる陰茎は、なかなか谷間に収まろうとしない。
しかしそれでも、シンジを刺激するには十分だった。

「あ、アスカ!んっ!だめ、だよ」
シンジの瞳はすでに、アスカから与えられる快楽に浸りきっている。
「ちょっと待ちなさいよ!勝手にイったりしたら、承知しないからね!」
よいしょ、ともう一度胸に、シンジの男性自身を挟み込むと、体全体を使うようにしてしごきあげる。

「ん、んっ!ど、どう?シンジ?」
「あすかっ!これ、気持ちよすぎるよ・・・っ」
柔らかな乳房と挟み込まれる圧迫感。あっと言う間に、シンジは射精感にとらわれた。

「駄目だって言ってるでしょ?もう、あんたのイキそうな瞬間は分かったんだからねっ」
またしても、絶頂寸前でおあずけを食らったシンジは、情けない顔でアスカを見上げた。

「あ、アスカ、僕も・・・」

「何よ?」
そういいながらも、シンジが逝かない程度に、ペニスを手や、舌、乳首で刺激してくる。

「・・・タイ・・・。」

「な〜に?聞こえな〜い」

「イキタイ・・・」

「もっと、大きな声で!」

「アスカの中で逝きたい!!」

「んふふ〜。よく出来ました♪」
満足げな表情を浮かべると、アスカはシンジの上にまたがった。
(やばい、コレ、はまりそう・・・っ!)
シンジの反応、表情、声。何もかもがい愛しい。ゾクゾクと、感じたことのない快楽が体中を這い回る。

先ほど、シンジの愛撫で達した体が、再び絶頂をもとめてうずいているのが分かる。
アスカは、一度シンジ身を引くと、ベッドに、足を開いて横になる。
片方の手で、ヒクヒクとうごめく花弁を開きながら、シンジに声を掛ける。

「シンジ・・・。一緒に、気持ちよくなろう?」

「・・・。アスカっ!!」

シンジは、自分の肉棒をつかみ、アスカの秘裂へと挿入しようと押し付ける。
「そこ違うわよ!もう少し上!そ、そこも違う!バカシンジっ!」
「ご、ゴメン!えぇ〜っと・・・」

どこに入れていいのか分からずにアスカのヒダの表面を行き来する。
「んっ!あん!」

しっかりと愛液にぬれたそこは、触れるだけでしびれるような快楽を二人にもたらす。
そんなことを繰り返しているうちに、ペニスの先端が不意に沈みこむような感覚があった。

「あ・・・」

アスカが少しだけ不安そうな声をあげる。
それで、シンジはそこがアスカの入り口なのだと確信した。
「大丈夫だよ、アスカ。僕に任せて」
「シンジ・・・」

アスカの表情を見て、落ち着きを取り戻したシンジは、今度こそ間違うことなく、アスカの膣内に自身の陰茎を差し込んだ。

「いっ!?」
「くぅ!!」

痛みと快楽。
相反する刺激が、お互いの肉体を支配する。
「あ、アスカ・・・。入ったよ・・・」

アスカの肉壁を引き裂く様にして、シンジは根元までペニスをねじ込んだ。
見ると、アスカは、歯を食いしばり、涙を両目の端にためながら痛みに耐えていた。

「ぜ、全部、はいったの?」
痛みで確認するどころではない。
「僕のが、全部アスカの中に入ったよ」

シンジはその状態のまま動かないでいる。
いや、動けないのだ。
さっきまで、いやというほど何度も絶頂を寸止めされていた怒張は、少し動いただけで暴発してしまうだろう。

「シンジ・・・」
しかし、アスカはそれをシンジのやさしさだと受け取ったようだ。

−シンジに気持ちよくなってもらいたい−

アスカは、なれないままの腰つきながら、必死にシンジを高みに導こうと体を動かす。
「あ、アスカっ!?」

下になりながらも、痛みに耐えながら懸命に腰をゆするアスカを、シンジは愛しいと思った。
−アスカを気持ちよくしてあげなきゃ!−

そう思ったシンジの手は、硬く存在を主張する乳首と、秘裂から顔を覗かせる、最も敏感な淫核へと伸びていた。

「ひぃあっ!」
痛み以外の思わぬ感覚に、アスカの体がビクンと反応する。それと同時に、彼女の膣も、ペニスをさらに締め付けるようにきゅっと収縮した。

「うあぁ・・・」
アスカの腰使いでは、シンジは達することが出来なかっただろう。
しかし誘惑に負けたシンジは、自らも腰を動かし始めていた。
決して、アスカを攻める手だけは緩めずに。

そして、アスカも痛み以外のものが、膣から全身に伝わってくるのを感じていた。
(これ、が、SEX・・・っ!)

肉体的快楽だけではない。一つにつながった、心の喜びが、シンジがくれる快楽を十倍にも二十倍にもしてくれる。

「あっ!あんっ、ん、ん!シンジ、やぁっ!!」
いつしか、アスカの中からは痛みが完全に消え、激しく出入りする肉棒だけに意識が集中するようになっていた。

「くぅっ!もう、ぼ、僕っっ」
シンジはもう限界を迎えようとしていた。
「だ、出してっ・・・。そのままっ!!」
アスカは、シンジの体を、絶対に離すまいと、両の手足でしっかりと抱きしめる。

どぷっ!ごぽっ!びゅるん!!

体の内側に、焼けた鉄の塊でも流し込まれたような感覚を、アスカは味わっていた。
「あ、すごい。まだっ!」
それは、二度、三度と、アスカの子宮を溶かす様に放たれた。
「はぁ、はぁ・・・」

荒く息をつくシンジとアスカ。頭が真っ白になって、何も考えられない。

どれだけそうしていただろう。
何時間もたったのか。
それとも数分なのか。
曖昧とした意識の中で、二人は今までにない充足感とともに、眠りに包まれていった・・・。

目を覚ますと、見慣れた天井。
少し前までは、見慣れていなかったのに・・・。
などと思いながら、いつの間にか寝てしまったことに気がついた。

頭を2、3度振り、上半身を起す。
そして、自分が裸であることに気がついた。

(そうだ、僕は昨日、アスカと・・・!!)
思い出しただけで顔が赤くなる。
最初はギターの練習をしていたのだ。
そして、そこからいつものたわいもない言い合いになって、それから。

それから、お互いにつまらない意地を張って、それがどこをどう間違ったか、体を重ねあうことに・・・。

「そうだ、アスカっ?」

ベッド見ても、部屋を見渡しても、アスカの姿はない。
大急ぎで近くに散らばっていた服を着ると、アスカの姿を探して、リビングにでた。

「アスカっ!?」

果たして、そこにアスカの姿はあった。
シャワーでも浴びたのだろう。タオルで頭を拭きながら、パックの牛乳をラッパのみしている。

「おはよう、シンジ」
あまりにもいつもどおり過ぎるアスカ態度。
「お、おはよう・・・。って、そうじゃなくて・・・」
シンジは不安になってしまった。昨日のよる、心まで一つになったと思ったのは、自分だけじゃないのか、と。

しかし
「か、勘違いしないでよ!べつに、昨日のことが不満だったとかじゃなくて、その・・・」
シンジに背を向けてから
「普段どおりにすごす練習、しておかないと皆にばれちゃうじゃない!だから・・・」
その首筋まで真っ赤になっていることに、シンジは気がついた。

「べ、別に、あんたのことが嫌いだから、こういう態度取ってるわけじゃ・・・」
全部言い終わる前に、シンジはアスカをぎゅっと抱きしめた。

「ちょっ!シンジ、いきなり・・・っ!!?」
「大好きだよ、アスカ・・・」
「・・・。バカシンジ・・・」

アスカは、シンジの方へ向き直ると、その唇に、そっと。

キスをした。

END









「ただいま〜!元気してた?」
玄関の開く音とともに、ミサトの元気すぎる声が家中に響き渡る。
『っ!!!???』
慌てて離れた二人だが、先ほどのように、何事もなかったかのような演技なんて、できるはずもなく。

「あれ〜?どうしたの二人とも?」
真っ赤になりながら、ソッポを向くシンジとアスカ。

「あ・や・し・い」

あからさまな二人の態度に、ミサトは一つカマを掛けてみることにした。

「・・・。もしかして、やっちゃった?」
『ぶふっ!』
ストレートすぎる質問に、二人して吹き出す。

「そっかぁ・・・」

(それだけは無いと思ってたんだけど・・・)
「とりあえず、赤飯炊こうか!」

END



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