………

………………

………………………。

練習を始めて早2時間。

「……えっと、この指が2フレットの5弦で、こっちが……うーん、バレーコードって難しいなぁ……Fはこう抑えて、Bmは…」

「あんた、バカぁ?何でそんなに下手くそな訳?」等と、アスカにどやされながらも、徐々に曲のコードも覚えてきて、前奏〜最初のサビ辺りまでは弾けるよう になったシンジ。
バイオリンをやっているだけあって、意外や意外、リズムや音感等は良いしギターの飲み込みも早かった。

「(へぇ、意外と上手いじゃん。でも、楽器で演奏するリズム感は持ってるのに、何でリズムとりながらツイスターゲームはできないのかしらねぇ)」

いつも、シンジをバカにするアスカだったが、今日に限っては内心シンジのセンスに関心していた。

ぼーっと、アスカが演奏を聞き惚れている頃、ふとシンジが言葉を発した。

「あのさ……今更なんだけど……何で”チェリー”なの?」

アスカは、「はぁ?」といいつつも、その問いに対する答えを持っていたのか、即答した。

「それは、ほら、アンタみたいなお子様にピッタリなタイトルだからよ。「チェリー」って、女の子としたことない様な、お子様にピッタシなタイトルでしょ? まぁ、曲自体は邦楽にしては良いけど」

一瞬、何を言っているのか分からなかったが、意味を理解し、カーッと顔を紅潮させるシンジ。

「し、知らないよ、そんなの!大体、何でアスカにそんな事言われなきゃいけないんだよ」

図星を突かれたというような表情のシンジ。

「やっぱりねぇ、シンちゃんはお子ちゃまでちゅねぇ♪」

あからさまにシンジを挑発するアスカ。さすがのシンジもムッと来たのか、反論する。

「普通、僕らぐらいの年齢でそんな事しないよ。トウジやケンスケだって恋人いないし、。大体、そっちこそ、普段そんなことする相手がいるようには思えない けど」

「あんたバカぁ?加持さんならともかく、揃いも揃って三バカトリオ(シンジ、ケンスケ、トウジ)みたいな、ジャガイモ顔の日本人になんて興味ある訳ない じゃん。」

シンジも貶されているのだが、他の人も同じ様な感じか、と思うと何故かあまり悔しくなかった。
それ所か、加持さん以外の日本人にあまり興味が無い事が分かり、何故かホッとする自分にシンジは驚いていた。

「それに……」

アスカは、ニヤリと大人っぽい笑みを浮かべ、貫禄を見せ付けるかのようにこう言った。

「私、こう見えても既に大学卒業してるのよ?フフフ、そりゃ、色々あったわよぉ。アッチ(ドイツ)でね。まぁ、それでも加持さんが本命だけどね♪」

同い年で、かつ同じ学校に通っているから普段意識しないが、アスカは14歳にして、既にドイツの大学を卒業している天才児なのだ。
きっと、無気力に生きてきた僕より、何倍・何十倍の努力をしてきたんだろう。
何でそこまでしたのか、僕は知らないけど……。それでも、社会的に僕より大人な立場なのは理解できる。
それに、アスカって意外と体も同世代の女の子より……。

「(ハッ……!! 何考えてるんだ!……最低だ……僕って……!)」

百面相しているシンジを下から覗き込むアスカ。

「さっきから、何顔赤くしてんのよ。まさか、このアスカ様の事考えて興奮しちゃったのかな〜?シ・ン・ち・ゃ・ん♪」

アスカが下から背を屈めて、上目線で覗き込んでいたので、シンジがチラリと下を向くとアスカの柔らかい胸元がチラリと見えた。

「(えっ!……ノーブラ?)」

シンジの瞳孔が大きく見開き、更に顔を赤くするシンジ。アスカも、そのいやらしい視線に気付き

「どこ見てんのよ!変態!バカ!H!!さいってい!」

「そ、そっちが見せてきたんだろ!自分から見せておいて何言ってるんだよ!大体、アスカみたいな”子供”っぽい体に興味無いよ!!」

アスカは、目を見開き即座に怒り出した。

「何ですって!!私は、もう心も体も立派な”大人”よ!アンタみたいなガキと一緒にしないで!!」

以前から思っていたが、アスカは”子供”という言葉に対して何故か過剰に反応する。
だが、今シンジもカッとしていて、アスカの事を考える余裕など無かった。
売り言葉に買い言葉である。

「どうだか。本当に、大人だって言うんなら、証拠を見せてよ!」

「……えっ!?」

予想外に強気なシンジの言葉に、動揺するアスカ。

「何だ、やっぱり口からデタラメだったんだね。アスカこそ、お子ちゃまじゃないか!」

「(あ、あの、バカシンジにバカにされてるなんて!!……く、悔しい!)

シンジの言葉が、的確にアスカの心の急所を抉っていく。
そして、遂にアスカは自制心を抑えきれなくなり……。

「バ、バカにしないで!!……良いわよ……私が大人だっていう事教えてやるわよ!!……ちょっと待ってて。」

シンジを背にし、風呂場にゆっくり歩いていくアスカ。
内心、軽い弾みでアスカを傷つけた事を後悔し始めたシンジだが、ここまで来て今更謝ることもできない。
一方、アスカもさっきの発言を後悔していた。

「(……まだ、誰にも見せたことないのに。加持さんにも……)」

唇をギュッとかみ締め、鏡の前に立つアスカ。

「……シンジ」

一方、シンジは落ち着かない様子でリビングをうろうろとしていた。

「……アスカ」

現在、時刻は午後6時過ぎ。TVからは、明日の天気予報を伝えるお姉さんの声が聞こえてくる。

長い夜はまだまだ続く。
外では、二人を照らすように、月が燦然と輝いていた。


TVは一応ついているものの、何を言っているのか理解が出来ない。
自分の心臓の音と、まさかという驚き、もしかしたらという期待、アスカを傷つけてしまったのではないか、という不安とが入り混じった今までにない感情が入 り混じっている。
それと同時に不思議でもあった。なぜ自分はアスカの言うことにあそこまで言い返してしまったのか。
今までシンジは、どちらかというと、人と付き合うのも億劫がる人間だった。いつもそういった面度臭いものから逃げ出していたように思う。

しかし、ここに来て、初めて逃げずにやり遂げることを知った。トウジやケンスケたちとの関係。NELFでの出来事。使徒との戦い。
何度逃げたいと思ったか。でも、逃げなかった。いきさつはどうあれ、全部自分の意思だ。初めて、逃げちゃ駄目だ、と思った。

今も逃げ出したい。今日のアスカとのやり取りだって、なかったことにして、楽しくギターの練習をした、で終らせたい。
でも、現実はそうはいかない。もう、起こってしまったことなのだ。

ならば!

「に、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ、駄目だ。逃げちゃ駄目、だ。逃げちゃ駄目だ!!」

瞳を閉じて、息を吸い込み、不安な気持ちや恐怖をすべて一緒に吐き出す。
目を開けようとした瞬間。

「ま、またせたわねっ」

後ろからこえがした。
 
心臓が一際大きくなった。

・・・・・・・・・。

一方アスカ。
鏡に映った自分の姿を見る。
今日のシンジはやけの反抗的だった。意外といえば意外だし、確かに腹もたつ。しかし、それほど嫌ではない自分のほうがもっと不思議だった。
今まで、自分にたてつく人間などそうはいなかった。
いたとしても、完膚なきまでに叩きのめしてやった。
しかし、シンジは今までアスカの周りにいた人間とは毛色がことなっていた。

いつも下を向いて、おどおどと、自信なさげにしていて、たまに子供のような反抗をする。
しかし、なにかあると以外に大胆なのだ。
第六使徒ガギエルとの戦いの時もなんだかんだで、助けられた部分もある。
そして先日のイスラフェルのときも、もう駄目だ、と思ったところからの粘りがすごい。

もう駄目。もう無理、そういっておきながら、最終的にはアスカと同じ位置にまで来ているのだ。
だからこそ、負けたくないと思う。同じエヴァのパイロットとして。

「アァ〜!なんで私があんなバカシンジのことでこんなに頭使わなきゃいけないのよ!」
半ばやけくそになって、着ていた服をもぎ取るように脱いだ。

鏡の中の自分。
こうしてまじまじと自分の裸を見るのは初めてだが、同年代(特にファースト!)と比べても、抜きん出たナイスプロポーションだとおもう。
ただ単に胸の大きなアイドルや、背が高いだけで、がりがりなモデルに比べても、均整が取れている。
「大人、か・・・。」

一瞬だけ加持の顔が思い浮んで、すぐ消えた。
そして、次に浮かんだのが、シンジだった。

「うぅ〜!むかつくむかつくっ!バカシンジの癖に!!みてなさいよっ!私はあんたなんかと違って大人なんだから!!」
アスカは、バスタオルを1枚だけ体に巻きつけて、お風呂場をあとにした。

「ま、またせたわねっ!」
自分でも、みっともないくらい裏返った声がでた。

・・・・・・・・・。

コレは本当にげんじつなのだろうか?
自分の目で見ているとは思えない。まるで、TVを見ているような手ごたえの無さ。
唯一自分の物だと確信できるのは、心臓の音と、バカみたいに震える体だけである。

「あ、あすかっ!あ、あああああ、あの、僕は、その・・・っ!」
なにか言いたかったわけではない。ただ、言葉が勝手に出ただけだ。
「な、なによ、みっともない!あんた、お、男でしょ!?おお、落ち着いて話なさいよ!」
そういうアスカも体が言うことを聞いてくれない。

「ぼ、ぼぼ、僕はにげちゃ、駄目だって、決めて・・・。だから・・・」
「なに言ってるのよ!あ、あたしが逃がすはず無いでしょ!?し、しっかり戦いなさいよ、バカシンジ!」
話はかみ合っていない。しかし、言葉を交わしただけで、少しは落ち着いたように思えた。

「ほ、ほら!アタシが大人だって教えてあげるんだから、あ、あんたもボーっと突っ立てないで、洋服ぐらい脱ぎなさいよ!」
そういって、アスカは腰の辺りまで、バスタオルをずらす。

「っ!?あ、あああああ、アス、あすかぁ?」
しかしシンジはパニックになる一方である。
そんなシンジを見て、余裕を取り戻したアスかは、少しだけ大胆になる。

「こ、この程度でそんなに慌てて、やっぱりシンジはお子ちゃまね」
踊りでも踊っているかのように両手をばたつかせるシンジに近づき、その手をとる。
「あ、ばれてないで、さ、触って見なさいよ!」

シンジの手に、今まで触ったことの無い感触が伝わってきた。
温かく、柔らかい。でも、芯の部分は少し弾力があって・・・。
「ど、どう?コレが、お、大人の女の余裕って奴よ!あ、あんたみたいなお子様なんかとは、違うんだからね!」

しかし、シンジの手には、それとは違う衝撃が伝わってきていた。
鼓動。

なぜアスかはこんなにも落ち着いているのだろうと?と思った。
でも、手に伝わる鼓動だけは、それが表面上のことだと告げていた。
自分と同じくらい、強く、早く、脈打っていた。

大人だと言っても、やはり緊張しているんだ・・・。
そう分かったシンジのなかで、何かが吹っ切れた。
ただ、アスカのなすがままになっていた手に、少しだけ力を入れてみた。

自分の意思で。

ちょっと力を入れただけで、簡単に形が変わった。
「あ・・・っ?」
アスカの口からは吐息が漏れる。
どちらかというと、驚きの声だったと思う。
でも、シンジには関係が無かった。

生まれて初めて味わう感覚に、脳が麻痺している。ただ、そのさわり心地があまりにも気持ちよくて、夢中になってしまったのだ。

アスカもまさかシンジが自分から胸をもみ始めるとは思っていなかっただけに、ショックを受けた。
と同時に、他人に胸を揉まれる、という出来事に、戸惑いと、気持ちよさを感じていた。

シンジは手に吸い付いてくるような胸を、両手に増やし、さらに刺激していく。
すると、その中央に変化が現れた。
(あ、アスカの乳首が、たってる・・・?)
ただ興奮しているだけに過ぎないのだが、シンジには、気持ちよくなってくれてるのだ、という風に映った。
だから、その自身を主張し始めた突起を、刺激したいと思った。

両手はふさがっている。
ならば・・・。

「ちょっ!し、シンジ!?」

シンジが動いたかと思うと、顔をアスカの胸元へと寄せたのだ。
それと同時に、ヌラリ、と肌をすべる生暖かな存在を感じた。
それがシンジの舌だと気づいた時には、すでに硬くなった先端を、シンジが捉えた後だった。

最初は恐るおそる、でも、確実に大胆になってく。
シンジは夢中で、アスカの胸にむしゃぶりついた。

「あ!・・・んっ」
アスカの口から漏れた吐息は、先ほどまでの驚きとは違って、確実にい艶を帯びていた。
今は、シンジの頭を抱きかかえ、自分から催促するかのように胸を押し付けている。

「ア、アスカ、気持ちいいの?」

「バ、バカ!そんな訳ないでしょ!……ひゃっ!シ、シンジ、赤ちゃんみたい……」

これでもかというぐらいに、夢中になってアスカの胸に吸い付くシンジ。
まるで、遠い記憶にある母からの授乳を懐かしんでいるかのようだ。

「らめええぇぇぇーーーー!そんなに、舐め回さないでぇ!」

シンジは、片方の乳首を舐めたり吸ったりしつつ、もう片方の乳首を指でつまんで弄んでいる。
初めての強烈な感覚に、アスカは我を失いかけていた。

「こんなに感じて……アスカっていやらしい子なんだね」

「ち、違う!」

必死に否定するが体は正直だ。

「嘘だよ。こんなに乳首固くなってるし」

「そ、それは自然な生理現象よ!触られたらそうなっちゃうの!」

「へぇ、じゃあコッチはどうかな?」

シンジは、目線を胸から下半身に落とした。
そして、女性の秘部を覆っているバスタオルに手をかけようとしている。

「な、何するつもりよ!」

体に巻きついているバスタオルを保守しようとするアスカ。

「何って……アスカが大人なのか確認するだけだよ。」

「そ、そんなトコ見なくても私は立派な大人よ!」

恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、シンジの顔を上目遣いで見つめるアスカ。
普段のシンジからは考えられない積極的な行動に、アスカは驚きを隠せなかった。
一呼吸置く為に、アスカはシンジに背を向けた。

「アスカ……僕は」

何かを言おうとしているシンジを遮って、アスカは言葉を漏らした。

「ねぇ、シンジ……アンタ、ファーストの事好きなんでしょ?」

「……」

沈黙するシンジ。

「ハッキリしなさいよ。アンタは誰が好きなのかって聞いてるのよ。」

「僕は……」

一呼吸置いて言った。

「綾並の事が好きだよ。」

「やっぱり……」

俯くアスカ。まるで、そう言うのが分かっていたかのように。

「でも」

「……綾並に抱いているのは、恋愛感情じゃない気がするんだ。もっと違う形の好きなんだと思う。」

「僕が女の子として一番好きなのは……」

シンジは、背後からアスカを抱きしめた。

「……アスカだよ」

アスカは二つの事に驚いた。
一つは、好きだと言ってくれた事。そして、以外と力強いシンジの温もりに対して。

「……バカシンジ……調子良いんだから」

アスカは体を反転させ、シンジの唇に口付けた。
ほっぺ等にキスをしたりされた事はあるが、アスカにとって初めての唇同士でのキスだった。

「……初めてのキスだ」

「……私もよ」

「え!」

予想外と言った感じで驚くシンジ。

「……責任取りなさいよね」

アスカは自らを覆っていたバスタオルを取り去り、自らの秘部を晒した。
ソコは既に濡れていて、今か今かとシンジの愛撫を待っていた。

「……アスカ、ベッドに行こう」

アスカを自室のベッドにいざなうと、シンジはアスカを押し倒した。
そして、アスカの蜜壷を凝視し

「……綺麗だよ、アスカ」

「……バカ」

「触るよ……」

シンジは固くなったアスカの股を開こうとするが、なかなか開かない

「力抜いて」

「だって……恥ずかしいの!!バカバカバカシンジ!」

そう言いつつも、若干力を抜いてくれた。
シンジの手が、アスカのソコに届き、指先を優しくそっと触れさせた。

「ひゃん!」

「……大丈夫?」

一瞬、触り方が間違っていただろうか、と不安になるシンジ。
強気に通しているが、シンジも未経験なのだ。

「大丈夫よ……続けて」

アスカの言葉を合図に、シンジは抑えていた理性が吹き飛んだ。
もう、シンジは躊躇する事は無かった。

「いやぁ、だ、だめぇ!あはぁん!」

優しくクリトリスに指を触れると、アスカの声が一層甲高くなった。
クリトリスを擦り続けていると

「はあぁぁん……イイ、いいよぉシンジ。きもちいい」

明らかに感じているアスカ。
シンジは、クリトリスの包皮を捲り、更に刺激を強くした。

「らめええぇぇーーー!そんなにしたら、アタシ……あぁん!」

このままでもイキそうだったが、シンジは物足りないと言った感じで

「アスカ……舐めるよ」

「えっ!?……ひゃうっ!」

シンジの舌がアスカの秘部を愛撫する。

「や、やめてシンジ!ソコ汚い……」

「……綺麗だって言っただろ」

アスカの静止も聞かずに、ひたすら愛撫を続けるシンジ。
愛液が多く溢れ出て来た頃、指も使いアスカのアソコを刺激する。

「痛い?」

「ちょっと……でも、気持ちいい方が強い」

シンジはその言葉を受け、ラストスパートと言った感じでテンポよくアソコを掻き回す。

「いやぁぁ!そんなに掻き回さないでぇ!!」

「アアァン!もうダメ……イク、イっちゃう!シンジいぃぃ!!」

………。

…………。

……………。

アスカは全身を硬直させ果てた。アソコからは、白い透明な液が大量に溢れている。

「ハァ……ハァ」

「……アスカ、気持ち良かった?」

「バカ……」

アスカをイカせる事ができた安心感から、シンジはホッと息をついた。

「(愛撫って思った以上に疲れるんだなぁ……)

シンジが安心感から一息ついた頃、アスカがこう言った。

「次は私の番ね♪」


1へ    3へ

ギャラリー&ショートストーリーへ


TOPへ



inserted by FC2 system